アートも地域も変える!NFTが生む“続く価値”

― スマートコントラクトとプログラマビリティが拓く新しい世界 ―

◆スマートコントラクトとプログラマビリティって?◆

NFT(エヌエフティー)は、**「世界に一つだけのデジタル証明書」**のようなもの。
絵や音楽、動画など、デジタル作品が本物だと証明してくれます。
その裏側で大切な役割をしているのが スマートコントラクト と プログラマビリティ という機能です。

・スマートコントラクト:自動で動く約束

スマートコントラクトは、**「自動で動く契約書」**だと考えてみてください。
たとえば、自動販売機にお金を入れると勝手にジュースが出てくる仕組み、あれに少し似ています。
条件がそろえば、誰かがボタンを押さなくてもブロックチェーン上で契約が自動で実行されます。
だから改ざんや不正が起きにくく、とても透明です。

・プログラマビリティ:NFTにルールを書き込む力

プログラマビリティは、「NFTに自分だけのルールや機能を埋め込める力」のこと。
たとえば「この作品が転売されたら、売上の○%を自動的に作者に渡す」といったルールを書き込めます。
これまでクリエイターが作品を売ったあとお金をもらえるのは最初の1回だけでしたが、
NFTでは二次販売が起きるたびに自動でロイヤリティ(印税)を受け取れるようになったのです。

◆だれでも活用できる、実際の事例◆
少年アーティストの大成功

イギリスの12歳、ベニヤミン・アーメドさんは「クジラ」をテーマにしたデジタルアートをNFTとして販売。
結果、なんと約29万ポンド(日本円で約4,380万円)もの収益を得ました。
スマートコントラクトのおかげで二次流通でも収入が入り、若い才能を力強く支えています。

自治体も挑戦:Nishikigoi NFT

新潟県長岡市山古志地域では、錦鯉をシンボルにした Nishikigoi NFT を発行。
買った人は「デジタル村民」として地域の一員になれ、
オンライン上で文化や歴史を守る活動に参加できます。
スマートコントラクトだけでなく、仮想空間で交流するコミュニティも生まれました。

◆まとめ◆

NFTはただのデジタルアートの販売方法ではありません。
スマートコントラクトとプログラマビリティがあるからこそ、

・クリエイターは作品が売れるたびに収入を得られる
・地域や団体は新しい形のファンコミュニティを作れる

これからも、アイデア次第でだれもが挑戦できる新しい表現の場として広がっていくでしょう。